San Francisco Ballet Program 7

先週の土曜日に見に行ったのだが簡単に感想メモ。今回も小作品が3つだったが、これまで見たプログラムの中で一番良かったな。

  • Petrouchka: バレエリュスでニジンスキーが踊ったという古典作品のペトルーシュカである。あらすじは、例えて言えばのび太ジャイアンにしずかちゃんを取られた上にジャイアンに殺されてしまうという救いようのない話である。日本でも数回公演を見たことがあるが、ここの公演が一番本格的でしっかりしていた。脇役がアダージョでグランフェッテをやすやすとこなしているのを見て流石レベルが高いと感じた。後曲はストラビンスキーが作曲したらしいが、全般的にカオスな曲が多い。その中でも特にムーア人の部屋の曲はカオスすぎてリズムが取れない。この曲でレッスンやらせた某スポクラのS野先生は気が狂っている…。
  • Underskin: 現代バレエ作品。サンフランシスコバレエの数人の女性の踊り手のために振付けられた演目だそうだ。Underskinというのはある詩のタイトルで、その詩の内容が、男女の恋人が森林で修羅場を迎える。その修羅場というのが女性が実は男性とは違う男との子を身ごもったというものらしい。しかし振り付け自体は男女の愛憎は外してその森林というイメージだけを借りて振付けられたそうだ。実際の舞台は黒と茶色が基調の舞台だった。女性のソロが男性のように力強い踊りで印象的だった。女性でもソドバスクでダブルが入っていたような…。
  • Number Nine: こちらも現代バレエ作品。前回"Ghost"を振付けた若手振付家のWheeldonの作品。「これは他作品と比べて短い。16分で終わる」「通常の作品だと練習期間が3週間あるが、これは2週間の突貫工事で仕上げた」「ストーリは無い。ただの"踊り"だ」という、とても素っ気無い売り文句で心配だったが、実際見てみると3作品の中で一番良かった!全てのバレエの作品の一番良いところが短い時間に濃縮されている感じで本当にこれは素晴らしい作品だった。Facebookの以下のページに概要の動画が紹介されているので見てみると良い。

The above is the my impression of San Francisco Ballet Program 7. It was awesome!