川崎小虎、東山魁偉作品展

東京日本橋三越本店にて昨日観てきた。

東山魁偉は私が一番好きな画家である。この人の風景画の色合いは絶妙で心が癒されるのである。川崎小虎は私はこの展覧会で初めて知ったが、東山魁偉の義理の父親であり、幼少時代は安田靫彦などから日本画や古実について学んだそうだ。安田靫彦は日本史を学んだ人ならいくつかその絵を見ているはず。以下のLinkで表示されている「飛鳥の春の額田王」など見たことがあるだろう(額田王はぬかたのきみと読むのだったよね?)。

会場は出かけた時間が遅かったこともあり、私のような一人客が殆ど。熱心にメモを取っているその道の人っぽい中年男性や買い物途中の女性の方など。皆それぞれに絵を楽しんでいた。
小虎は女性の描き方が非常に良い。日本の女性の美しさを満面無く表現している。人が女性に対して感じる美しさというのは昔も今も基本的な所は変わっていないと感じる。後、小虎の幼少の頃に模写したという絵巻が並んでいた。「信貴山縁起絵巻」「判大納言絵巻」やら。懐かしい。判大納言絵巻、応天門の変の火事のシーンが展示されていた。確かそれをきっかけに誰かが失脚したのだが、、日本史はもう高校時代以来やってないので忘れてしまってるな。時間出来たら日本史やり直したいな。
次は東山魁偉。圧倒的だ。遠くから見るだけでオーラを発している。魁偉はドイツ、オーストリアに留学していたこともあり、日本画に洋画の要素を取り入れつつ、日本、特に京都の美しさを追求している。私も京都に憧れて学生時代は京都に居たが、結局若いうちは京都を堪能することが出来なかった。古寺や美術に憧れを感じ、そして近代的な京都タワーや京都駅に対して嫌悪感を感じつつも結局テクノロジーに魅せられて今の業界に入った感がある。テクノロジーは確かに良い面もあるが万能では無いと感じる。戦後からのニートやひきこもりの増加がそれを顕著に示している。
またいずれ京都について見つめ直した方が良いな。

Yesterday, I went to Mitsukoshi to see the pictorical arts of Kaiji Higashiyama and Kotora Kawasaki. Kaiji Higashiyama is one of the best artists of all. His landscape paining is very beautiful. His color of drawing that expresses forests, sunshine, fog, night fascinates me very much. And he tried to express the beauty of Kyoto. I also fascinated the beauty of Kyoto and lived in Kyoto for 6 years. But I was too young to realize the true beauty of Kyoto. I need to take another good look at Kyoto again at some future date.