この世の中に感じること

  • IT技術は既に飽和状態にある。プログラマーは今ほど需要は無くなる。現在日本でIT技術者不足と言われているがその言葉の真実は顧客やマネージメントの立場である団塊やバブル世代が過多の状態であるだけ。10数年経つと彼らは引退して日本でも一気にIT技術者の需要が無くなるだろうと思う。
  • 結局能力を極めることが幸せなのか?必ずしもそうではないだろう。優れたプログラマが幸せであるのならitojunはまだ生きているはずだろう。それはITに限らない。6-6ナイロンを発見したカロザースは富と名誉を得たにも拘わらず拳銃で自ら命を断った。更に言うと科学に限らず文芸でもそうだろう。芥川、太宰はその高い能力でこの世の中を知的な目で冷ややかに解析して、そして死んだ。そういう目で見ると能力を極めることは必ずしも幸せにあたらないだろう。
  • しかし能力が無い人間は人を引き付けられない事も確かである。能力が無いことで世の中から疎んじられ、結局野垂れ死にという末路が考えられる。
  • だから能力は必要だとは思うが、結局それが全てでは無いということだ。能力は幸せを得る為に必要な要素の一つではあるが、必ずしもそれで全てが解決される訳ではない。
  • そうであるなら幸せとなる別の要素は何か?今思うのは、自分が人から認められ、尊重されること、そして自分が認め、尊重出来る人を見つけるということだと思う。前者は自分の努力によって実現出来る可能性が高いが、後者はなかなか難しいと思う。その為には色々な世界に入って色々な人を見ることが大事だと思う。また一般に人から認められる、尊敬出来る人というのは能力は当然としてそれとは違うもの、いわゆる人間性が高いと感じる。今の世の中はこの人間性が重要だと感じつつありながら、残念ながらこれを養うためのカリキュラムが日本には整っていないと思う。
  • そのため今のカリキュラムで高レベルの教育機関を出たとして能力が高かったとしても人間性が低い人が量産される。ここでいう人間性の低い例というのが以前触れたような、能力が高い人が能力の低い人を見下すようなケースだ。
  • 昔の人は科学技術の発達により人は皆幸せになれると思っていた。しかし現実はそうではなかった。科学技術が発達した現在の人達は理不尽な要求を課され、中傷され、傷つき、不幸せに感じる人が増えていると感じる。その原因は能力の問題ではなく人間性の問題と感じる。
  • だからだ、今の世の中で必要なのは何か他人に出来ないような凄い事をすることでは無いんだ。必要なのは各個人がお互い認め合い、尊敬しあえるような高い人間性をもつこと、そしてそのような人間性を養うような教育システムを構築することだ。今の世で必要とされるのはアインシュタインじゃない。本当に必要なのはマザー・テレサやサリバン先生のような他人を尊重し、助け、そしてそのような人を育てる事が出来るような人だと思う。

I write about my current opinion to make the world better. The most important thing is not doing great thing which was not accomplished before like Einstein but dedicating herself or himself to people like Mother Teresa or teacher Sullivan.