バブル期と今の日本

正直1980〜90年代のバブル期の日本は私は大嫌いだった。経済は好景気で国民の生活は安定していたが、何をしてもお金が回るので正しいことが正しいと解釈されない悲しい時代だった。
バブルが崩壊しても当時の日本人は景気が悪くなっただけだと思い、これまでの間違ったやり方を変えなかった。自分のやり方が悪いのではない、社会が悪いんだ、これまでそれでうまく行っていたではないか。だから彼らはこれまでのやり方を変えることは無かった。そうして10年が過ぎた。彼らはその10年を"失われた10年"と呼んだ。"失われた"という呼び名に、本来はこうなるはずではなかったという当時の日本人驕りが現れている。
2000年を過ぎた、彼らは同じやり方を続けて世の中が変わるのを待っていた。しかし待っていたのはリーマンショックから始まった世界大不況だ。そしてバブルを謳歌した時代の日本人はこれまでのやり方をやってももうあの頃は戻ってこないと悟った。あの10年は失われたのではなく、初めから無かったのだ。そしてこれからもやってくることはないだろうと。
しかしリーマンショック後の日本は個人的にはとても気に入っている。Webが進化して駄目なことがはっきりと駄目と言われるようになり、ようやく努力した事が認められる社会になりつつあるのだ。昔は努力してもそれを生かせる機会が無かった。逆に何も努力しなくてもそこそこの生活が出来たから努力するだけ無駄な時代だったのだ。しかし今は違う、努力すればするだけその成果が生きる時代になる。今自分は非常に良い時代に生きていると思う。

I think I'm fortunate to live in this era.