社長を説得する方法

数日前にDeNAの社長を退任された南場さんの記事。とても面白い。コンサルタントの仕事紹介の中に以下の記載があったが、これは会社の上司を説得する手段として使えるな。一晩で150ページの資料を用意するのは難しいが、反対されることを見越して前もって10ページ位の資料を準備しておくくらいは出来るだろう。

 コンサルタントの仕事はなかなか奥深い。たとえば企業のトップに対するインパクトでいうと、三つの発展段階があるように思う。第一段階は、論理・分析攻め。正しい(と思われる)解を自分で求めることができ、それをファクトと分析で論理的に説得しようとする段階だ。たとえば、他の投資を全部凍結してでもすぐ中国に進出すべきという提案に、社長が「いやだなぁ」と言ったら、次の日、更に150ページの分析でぐうの音も出ないほど徹底的にたたみかける。更に難色を示されたら、更に分析をする。論理はほぼ完璧になる。社長のタイプにもよるが、この場合八割がた中国へは進出しない。

 次の段階はやや面白い。社長が中国進出に反対と知ると原因を探ろうとする。単に個人的に大陸が嫌いらしい、と知ると、単純に好きになってもらおうとする。一緒に連れて行こうか、など、楽しいことを考え始める。分析もレポート書きも全て放り投げて視察旅行の最高の演出を考えたりするわけだ。成功の確率はぐっとあがる。

 最後はかなりの完成形だ。社長に、「こいつが言うならやってみるか」と思わせるオーラと信頼関係だと思う。コンサルタント人間力で仕事をする段階だ。

 自分はゆっくりよちよち第二段階くらいまで登りかけた気がする。三番目の山は高すぎた。これ以上長居してもたぶん次に行けないな、とわかっていたので、起業を決意してコンサルタントを辞めるときも、案外未練はなかった。

The above article tells a good tips for persuading our supervisor.