留学の今と昔

日本から私の研究室に年長の来客がいらっしゃった。その方はMITにかつて2年間留学されていたそうで、その当時の思い出話をされていた。当時はインターネットも無く、電子メールはかろうじてあったものの、社外から社内には許可されていなかったので、日本語を使う機会は郵送の報告書くらいしか無かったらしい。私の時代とは全然違うな。今はインターネットがあるのでいつでも日本の情報にリアルタイムで繋がるから、アメリカにいてもあまり日本の生活と変わらない気がする。
そしてそのお客さんを案内された海外赴任中の方が自分の子供の英語教育について話してくれたが、子供が中学生なんだけど、こっちに来てもインターネットの日本語サイトとYoutubeばかり見ているから英語を全然覚えていてくれないんだよとぼやいていた。確かにそうだろう。けれども逆に言うと英語圏で英語が勉強しにくくなった一方、日本にいても海外のリソースに触れられるようになった分、昔よりも日本で英語を勉強しやすくなったともいえる。
結局インターネットのお陰で本人のやる気が能力に大きく影響する時代になったということなんだよな。ダラダラ楽しもうと思ったらインターネットでなんでも楽しめる時代になった。その反面、努力しようと思ったらインターネットでいつでも何でも勉強出来る時代になったということだ。だから今後はやる気のある人と無い人で格差がますます大きくなるだろう。

There was a guest from Japan today. He once stayed in the US. He said there were no internet connection at that time so the only chance to use Japanese was writing report once in several months. It should have been an ideal occasion to learn English! On the other hand, I always read/write Japanese via the internet so I feel like I'm still staying in Japan. It is not good to learn English :P.