出張14日目

ホテルに篭もってひたすら実験の準備。次々とやることが出てきて時間が足りない…。
朝にBBC World Newsを見ていたら中国の無名の私立大学の実態の特集が出ていた。大学の施設紹介の写真は嘘で、実際にはそんな施設はなく、集合写真の教師は人数が足りないから全然関係無い人に移ってもらっていたり、その教師自身達も90%が教員の資格を持っておらず、持っていても通信教育で取っている人ばかりとか。凄い実態だな。
その中で特集されていたのが、若い男性と女性の二人。若い男性は大学を出たものの、無名大学なので相手にしてもらえず、ようやくお試しで営業に採用されたが、出来る人なら30分で出来るとExcelの問題を渡され、初めてのExcelで悪戦苦闘して2時間掛かっても終わらずにその場で首になって泣いている様子が出ていた。
女性は貧乏農家の生まれで、勉強して大学に入っていいところに就職して貧乏から抜け出したいと考えている。父親は教育に興味が無いが、母親が親戚中を駆け回ってお金を集め、女性を大学に入れる金を集めたが、その女性が入学した途端、入学金と学費をかっさらって大学が閉鎖されてしまったらしい。
最後に、中国は共産主義のはずなのに、何故我々は働けず、食べていけないんだという若者たちの嘆きが出て終わっていた。非常に興味深い特集だった。中国の大学の数はこの10年間で20倍になり、大学を卒業しても就職出来ない若者たちは200万人にも上がるらしい。そういう若者達を「蟻族(Ant Tribe)」というらしい。勉強になった。

Youtube見たらこのドキュメンタリーの概要の動画があったのでメモ。

Today, I watched a documentary about Chinese poverty and education. In China , the number of private universities are 20 time more in a decade and 2 million young people(called "Ant Tribe") are losing their job. Several private universities are deceiving innocent families. I was so amazed that it is really happening..