会社の色

早起きして遠方の客先に外出。その後戻りで本件に関わっているマネージャさんと話をしたが、今の部長は私のことを相当評価しているらしい。しかし今の部長はうちの会社のよくいる管理職とは色が違うからうまくやっていけているだけで、うちの会社らしい組織の部長の下につくと私は評価されるどころか排除されるだろう。
モノつくりの会社にはその分野に愛情を持っている人が入らないと良いモノが出来ない。例えば車メーカーに入る人は車が好きじゃないと良い車が出来ない。けれども会社が大きくなると、会社の知名度だけでやっていることを考えずに入ろうとする社員が増える。だから車に興味が無く、免許も持ってないのに会社の大きさだけで選んだという社員が沢山入社するという状況が生まれている。うちの会社は20、30年くらい前にそういうことが起きた。ITに興味が無いのに、会社の知名度とか、トレンディドラマの舞台になったということだけで入ってきた人材がたくさんいたのだ。そういう人たちが年功序列で管理職になったために、会社のマネジメントに問題が起きている。中高年世代の管理職は学歴は高いがITに興味が無いので世の中で何が求められているのかが分からない。だからコンサルや外資バズワードに踊らされ、無駄な投資を繰り返してきたのだ。コンサルにとってはうちの会社は財布のようなものだろう。
そういう人たちが構成する会社だから「技術に興味が無く、自分の手を動かさず、コンサルや外資から聞いたバズワードを使い回してITを知らないオッサン方から金を巻きあげて、外注に丸投げをする」というやり方が推進されてしまう。これをやる組織が上に述べた「うちの会社らしい」組織だ。
ただ技術に愛情を持っている技術達はそういうやり口が許せない。しかし上は自分を否定する立場をのさばらせると自分の立場が危うくなるので言論規制をするし、時には罵倒や暴言を吐く。こちらの出張や実験の機材の発注の申請を難癖をつけて拒絶したり、承認をわざと遅らせしてやる気をそぐ。そういうことの繰り返しで優秀な技術者が何人もいなくなった。そして今や顧客側もITの分かる世代の人達が経営に関わるようになり、バスワードを訴えても乗ってくれなくなったため、お金が集められなくなってしまった。それで今は会社の存続が危ぶまれているわけだ。それでも上の奴らは相変わらずうちの会社らしいやり方を変えていないようだがな。

I'm thinking of a reason of my bad company's status.