「こころ」と自殺について

青空文庫にて夏目漱石の「こころ」を読んだ。昔読んだのは中学生か高校生のころだったか。いつの間にか主人公の青年より年上になってしまった。
昔は登場人物が自殺することにショックを覚えたものだが、今は自殺についてドライに考えているので、本人が死にたいと思って死んだのだから自殺しても本人にとっては幸せなんじゃないのと思っている。ただ周りには迷惑を掛けないで欲しい。先週の金曜日の会社帰りに人身事故で電車が止まったのだが、それも自殺だったそうだ。おかげでレッスンに出られず迷惑を被った。
ただ自殺についての認識は時代により異なっており、1980年頃までは自殺が神格化されていたように思う。太宰、芥川もそうだが華厳の滝に飛び込んだ藤村操、あと戦後なら高野悦子尾崎豊も神格化されているね。けど情報化が進んだ今の時代では自殺はよくある自己中心的な行為の一つと見なされているように思う。だから今の視点から見ると「こころ」の自殺もそんなに特別な行為には思えなかった。
しかし私もこの自殺した登場人物と同じような思考過程を持つタイプなので自殺願望が起こったりうつにならないように気をつける必要があると感じた。

I have read "Kokoro" written by Natsume Souseki. In the story, it happens a suicide. I think suicide may be regarded as sacred before. But now, commiting suicide is just a arrogant and annoying matter. So I don't feel sympathy with them. But I'm a similar type with them. So I need to be care not to commit suicide or not to get into depression.