Battle Hymn of the Tiger Mother

Battle Hymn of the Tiger Mother

Battle Hymn of the Tiger Mother

先日[id:aaa555:20110728:p1]触れた中国人母のスパルタ教育の書籍である。正直こういった挑発的な本は著者の文章の微妙なニュアンスで読み手の印象が全然変わるので、訳本ではなく是非原書で読みたいと思いAmazon.com(US)で購入してちびちびと読んでいたが、後半は息を呑むような展開でニューヨーク行きの飛行機の中で一気に読み終えてしまった。
しかし彼女が娘達に無理矢理ピアノやバイオリンのレッスンをやらせる描写が酷い。体育の授業を休ませて練習させたり、5時間半の偉い先生の練習の後に家でも練習させようとしたり、旅行中も旅行に行く前に練習しろといって結局練習のせいで博物館がしまってしまっていたりと、あまりにも過激な描写で、これはどうみてもやりすぎだろうというところがある。
しかし著者が母親としていいたいことはとても分かる。"西洋の親"は子供達を過保護に甘やかして何もしつけないので、結局不良行為や薬物に染まってしまうというのはアメリカでは大いにあるケースだ。日本の場合はニートになるということだろうな。だからそうならないように子供の頃から自分で生きる術を与えるというのはとても重要なことだと思う。
そしてこの人は子供には決して手を上げなかったところが偉い。単に書いていないだけかもしれないが、親からの暴力を受けて育った子供はかなりの確率で親や他人に対して手を上げるようになるからな。
あと話の最後では、このタイガーマザーが子供達の猛烈な反撃を受けて徐々に変わっていくのだが、これはニュースサイトでは書かれていなかった内容だ。この辺りの娘達のやりとりがあまりにもけなげでかわいそうで飛行機の中で一人ぼろぼろ涙を流していた。彼女等は(それが母親の意向に沿う形にしろとそうでないしろ)最終的には母に頼らず自らの意思で自分の生きる術を選ぶことを望んだのだ。タイガーマザーの描いた未来は実現出来なかったかもしれないが、娘達は母の教育により受身ではなく自分の意思で生きる術を明らかに身につけたのだ。そういう意味でタイガーマザーの教育は決して失敗ではなかったと思う。

I finished reading English book, "Battle Hymn of the Tiger Mother". The author sometimes criticizes "Western Parents" who bring up their children for fun. It doesn't make sense but I'm pretty inspired by her motivation of parenting her daughters. In the last part, it looks she is finally defeated by her daughters. However she definitely succeeded in bringing them up strongly and gave them the ability of self-help.