Linux on MacBookAirのタッチパッドの設定改善(続)

これまで[id:aaa555:20130122:p3]で紹介した設定でタッチパッドを使っていたのだが、一つだけ不満点があった。それは「タッチパッドをタップするとクリックとして認識される」ということだ。今使っているmultitouchドライバは残念ながらそういう設定を変更するオプションは存在しないため、ソースコードを改変して対処したのでメモ。

まず以下のサイトからソースコードの(xf86-input-multitouch_1.0~rc3-mactel2.tar.gz)をダウンロードして展開する。

• https://launchpad.net/~mactel-support/+archive/ppa/+sourcepub/2392075/+listing-archive-extra

それから展開したディレクトリに入り、driver/multitouch.cを編集し、タップに関係する部分を以下のようにコメントアウトした。

if (GETBIT(gs->type, GS_TAP) && gs->ntap == 1) {
  //		foreach_bit(i, gs->tapmask)
  //		tickle_button(local, i + 1);
}
if (GETBIT(gs->type, GS_VSWIPE4)) {

その後makeすると、objディレクトリ以下にmultitouch.soが生成される。このファイルを以下のように既存のmultitouch_drv.soと入れ替えてXを再起動すればOK。

sudo cp multitouch.so /usr/lib/xorg/modules/input
cd /usr/lib/xorg/modules/input
sudo mv multitouch_drv.so multitouch_drv.so.org
sudo mv multitouch.so multitouch_drv.so
sudo restart lightdm

再起動後はxevでタップしてもクリックイベントとして認識されなくなったことを確認。これでタイピング中にタッチパッドに触れて勝手にクリックされることも無くなり非常に快適になった。

I modified a source code of xserver-xorg-input-multitouch and succeeded to disable a Tap-to-Click function of my Ubuntu on MacBookAir.