バレエダンサーと麻薬中毒

バリシニコフ版のバレエ「ドン・キホーテ」の中に、エスパーダとバジルがダンス対決をする場面がある。以下のURLからその動画を辿ることが出来る。

Patrick Bissell Mikhail Baryshnikov Don Quixote

この最初のハンサムな男性がエスパーダ役のパトリック・ビッセルである。私はこのDVDを持っているのだが、エスパーダを見つつ、これほどルックスとスタイルが良かったらさぞかし幸せなダンサー生活を送っているだろうと思っていたが、YouTubeのコメントを見て衝撃を受けた。以下コメント訳

パトリック・ビッセルはABT(アメリカン・バレエ・シアター(アメリカの有名なバレエ団))で最も矛盾した、嫌われつつも愛されていたプリンパルダンサーの一人です。
彼は14才の時からコカイン中毒でした。1989年、彼はコカインの過剰摂取の為、アパートで死んでいるのが発見されました。29才でした。

あららー、コカインなど摂取していたのね。しかも彼はABTの他のダンサーにもコカインを教えていたようである。そのうちの一人がゲルシー・カークランドという女性プリンシパルだ。
彼女はバリシニコフとも競演していたが、コカイン中毒になってからABTを解雇されてしまったようである。以下のDVDにカークランドとバリシニコフが登場している。

Tchaikovsky: Nutcracker [DVD] [Import]

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実は先日買ってしまった。クララ役がカークランドなのだが、華奢な体つきでもう20を越えているというのに10台の子供と言っても差し支えない容姿だし、技術もまた素晴らしいのである。バリシニコフ版ではクララが金平糖のバリエーションまで踊ってしまっているのでカークランドのファン(ともちろんバリシニコフのファン)にお薦めである。
しかしコカインでダンサー人生が壊れてしまったのは勿体ないな。

I found a comment in the above YouTube site. I was surprised that Patrick Bissel was adicted to cocaine and he has already died.