女性の目指すべきキャリア

日本の女性は今後どう生きるべきかと時々考える。数年前、高専で先生やっている友人から、高専の生徒に将来のキャリアについてアドバイスして欲しいと頼まれたことがあり、男子生徒達に自分の大学生活や就職の体験談を話しつつ今後進むべきキャリアについて語ったことがあった。その後彼等は頑張って勉強して高専から国立大学に編入したと聞いた。私の話が大学編入を決意させる一因になったのならそれはとても喜ばしいことだと思う。
その後、女の子達にもアドバイスしてもらえないかとも頼まれたのだがそれは断った。何故なら日本では女性は働くとしても負担の少ない一般職、そして結婚したら専業主婦になって家を守り子供を生み育てるというのが幸せという昔ながらの価値観が今でもまかり通っていると聞いていたからだ。もしそうならアドバイスをすべき人間は私ではないだろう。
しかし今はその数年前からまた状況が変わり、もはや昔の価値観が通用しないことがはっきりしてきた。まず結婚に対する価値観が変わり結婚は誰しもするものではなくなってきた。結婚しない可能性があるとなると女性は働いて自立するキャリアを選んだ方が良い。しかしこの就職難の中、女性の花形だった一般職は派遣でしか採用されない。一生のキャリアとして選ぶにはリスクが高すぎる。そして文系総合職はこの就職氷河期では阿鼻叫喚の地獄の競争率だ。おまけに文系の大学で教鞭を取られている方の以下のtweetによると文系学生の就職活動では大学で勉強したことが意味を成していないらしい。文系は容姿やコミュ力で余程のアドバンテージが無い限り内定は難しいようだ。

学生をみていて内定が出やすい学生の条件が分かる。1.外交的でわかりやすい性格。2.頭の回転の早さ。3.かわいい、きれいと形容されるような容姿。愕然とする。性格も頭の回転も、もちろん容姿も先天的なもの。大学で身につくものなどほとんどない。大学教育は不要だと企業が宣言しているようなものだ。

そうなると、前に書いたように今の女性の目指すべきキャリアは理系の専門職ではないかという考えに至る。幸いにも九州大の件を見て分かるように日本は理系女性のニーズが非常に高い。九州大に限らず、研究、就職でも理系の専門職の女性は優遇される傾向にある。理系ははっきりいって女性にとってはブルーオーシャンだ。
だから今後私は育児などで女の子をどう育てるべきかという話になったら理系に育てろとアドバイスすることにする。男の子も言わずもがなである。

I think the current best career for Japanese women should be scientists or engineers. There are strong needs of female scientists and engineers in Japan.