雑記

  • 朝から牧場。牧場の牛乳で出来たジェラートを子供と食べる。


f:id:aaa555:20210912221349j:plain


f:id:aaa555:20210912221418j:plain

  • 青空文庫人間失格を読んだ。前のブログの書評見る限り14年前に読んでいた模様。昔読んだ時は主人公は不幸な身の上に位置付けられるはず、と思い込んでいたけど、今見たら東京で放蕩三昧、アルコール、当時流行りの左翼活動、麻薬、女遊びとやりたい放題で主人公視点で見ると結構幸せな人生送ってるし、死んでないし、小説の終わりの時点で20代だから人生まだまだ逆転のチャンスあるやん…と思った。あと全体通して思ったのは、やはり放漫なことはまずい、ミスに非寛容なコミュニティはミスをした時点で瓦解すると思った。あと当時使われていた睡眠薬バルビタール(小説内ではジアール)は飲み続けると効果が出にくくなるので接種量が多くなり致死量となるリスクがあるため、今は使われていないらしい。上野の桜木町鶯谷のあたりとか、京橋のマダムがいたバーのあたりは東京大空襲焼夷弾で焼け野原になったエリアとか、当時では分からなかったことがインターネットがある今では分かるようになり色々面白い。

後、序盤の「恥の多い生涯を送って来ました」は、真に受ける必要は無いような気もしてきた。主人公は周りを和ませるためにわざと道化を取るが、その行動パターンから見るに、恥の多い生涯という言葉すら本心のものかは疑わしい。恥の多い生涯と口では言うけれども、実のところワンチャン主人公は全く恥とも思っておらず、後悔もしていない可能性もある。
そういう視点で見ると、ええやん。キラキラ輝く東京の中心で自分の思いのままに生きた人生。

I went to a firm with my son. Tired..