現代の主題

青空文庫にて宮本百合子の「現代の主題」を読んだ。これは1946年に書かれた評論であり、戦争、治安維持法による抑圧により多くのものを失い、抑圧から解放された後も生きる方向を見失った人々がどう生きて行くべきかという指針について述べられている。結論として戦争という負の歴史といえど決して意味が無い訳では無い。自分に自信を持てと主張している。
下記の文章を読んで妙に感銘を受けた。しかし独特な価値、そして美しさというのは何も歴史だけでは無く、すべての個としての存在が持つものではないだろうか? つまり人は存在する時点で絶対的な価値、美しさを持っている。自身を醜いと感じ卑下することは決して無い。老若男女問わず、その生きざまに対し、「時よ止まれ、お前は美しい」とファウストの一説が唱えられるだけの価値は誰もが持っているはずなのだ。

燦く石にさえ、宝石として一つ一つにさまざまの名がつけられている。
人間が、驚歎すべき生命の消費に耐え狂乱的に見えるまでに、
その理性を試しつつ進展させて来た社会の歴史の一こま一こまに、
独特な価値、その美しさがないということはありえない。

I have read a book that tells about a policy after World War II. The book was weitten in 1946 and people had been suffered from many restriction. And people didn't know what to do after being released from restriction. She suggests to have a confidence because any experience even the war has worth and beauty. I think the suggestion can be adapted to beauty of each person. Each person has their own worth and beauty. We don't have to lose confidence with our appearance.