Harvard Business Review on Leadership

Harvard Business Review on Leadership (HARVARD BUSINESS REVIEW PAPERBACK SERIES)

Harvard Business Review on Leadership (HARVARD BUSINESS REVIEW PAPERBACK SERIES)

  • 作者: Henry Mintzberg,John P. Kotter,Abraham Zaleznik,Joseph Badaracco,Charles Farkas,Ronald Heifetz,Donald Laurie
  • 出版社/メーカー: Harvard Business School Pr
  • 発売日: 1998/09/01
  • メディア: ペーパーバック
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ビジネスに関する論文をまとめた書籍。ハリポタを読み終わった直後に原書を購入し、数ヶ月掛けてようやく読み終わった。正直言うと90年代に発行された本で時代遅れでつまらない本だった。あとどの論文も「マネージャは必要」という結論ありきで無理に理由を後付けしているような印象を受ける。どこかで「マネージャは必要だ。マネージャが居ない世界は自然法則が解明されていない世界のようなものだ」というようなことが書かれていたが、そんな暴論には賛成出来ない。マネージャがいなくても各社員だってセルフマネージメントで仕事を進められるだろうと思うのだが。あと別の論文では会社の幹部が接待ゴルフをするのも肯定する書き方をしており一気に嫌気が差した。もうインターネットが普及している現代はそういうことが見逃される時代ではないと思うが。
しかし、ある論文でマネージャとリーダーは違うというコンセプトが提案されていたのは興味深かった。リーダーは特定のセクションで個々のスキルをリードする立場、マネージャは会社で起こった組織間のもめごとの解決の判断をする立場とのこと。個人的にはマネージャではなくリーダーを目指すべきと思う。
あと日本のマネジメントにも触れられていた。日本のマネジメントは少数体制のグループで上からの命令は絶対というものであったが、GEのジャックウェルチはそれはアメリカには合わないと判断した。今の日本でもそうだろう。もちろん上司が人望の厚い人であれば機能すると思うが、今の上司達は残念ながら未来の会社より今の自分が大事という人ばかりだからな。そういうところを部下に見透かされてマネジメントが機能していないというのが実体だろう。
それからこの本は古すぎてITシステムについて何も言及が無い。今の会社の業務は社内ITシステムによる情報共有は必須だろう。これでマネジメントのやり方が大きく変ったはずなのだが、この書籍に書かれている論文はどれもITが普及する前のもので時代遅れのように感じた。
後マネジメントは人の感情も考慮に入れなければ駄目と書いている論文があったが、その意見には賛成だ。日本の某組織のマネジメントの失敗は、従業員のスキルをスカラー値にあてはめ、感情は全く考慮に入れず、人月をベースにした線表を書いてプロジェクトを回していたことだろう。本来のプロジェクトマネジメントはもっと人間の感情が交錯するどろどろしたものだと思う。その中で社員の"感情"をうまく個人の仕事に集中させるように誘導していくことが本当のマネジメントの極意なのではと思った。

I finished reading English book "Harvard Business Review on Leadership". However, it was boring for me.. It was in 90's and looked outdated.. At least, IT is inevitable in today's management system for sharing information among employees. The book lacks the concept of IT.